◆第9章◆※最終章
それからまた しばらく時が過ぎた。
今、私は結婚して お腹の中には 新しい命が宿っている。
諦めていた保育士の夢。 彼の勧めで 保育士試験の合格をめざして 勉強をはじめることにした。
そして、これから子供のためにも パパみたいに 日記をつけようと思う。
それと一緒に…子供の頃のように 「神様への手紙」も書くことにした。 大人になった私が 神様に宛てた手紙。
"神様へ。 私はこれからもママと一緒に がんばって生きてゆきます。 新しい家族もできました。 彼と、そして小さな命…。
全部私の大切な宝物です。
もし私のパパに会ったら 伝えてください。 遠くからでもいいから私たちを 見守っていて下さいねって。
パパは大切なものを 私に残してくれました。 だから特別に伝えてください。
私のことを思ってくれて 本当にありがとう。 パパ、大好きです、と。"